5日に自殺した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹・副センター長が計画の推進に尽力し、神戸市の人工島ポートアイランドに建設されている「融合連携イノベーション推進棟」の今後を、不安視する声が出ている。
笹井氏の関与が深く「笹井ビル」と呼ばれるほどだが、推進役を失ったことでプロジェクトの将来が、見通せなくなった。
理研内では、笹井氏抜きでは事業が成り立たないと指摘する声まで出ている。
CDBから約100メートル離れた推進棟の建設現場では、6日も工事が進んでいた。
この建物は理研と企業や大学などが連携し、創薬や再生医療の研究を進める舞台となる。
STAP細胞論文問題発生後の今年4月に着工。約4800平方メートルの敷地は市が無償提供し、事業費は約38億円。地上8階建てで来年3月末に完成、研究開始は6月の予定だ。
推進棟周辺はCDBのほか、スーパーコンピューター「京」を持つ計算科学研究機構など理研の関連施設が集まる「理研タウン」。
市が「医療産業都市構想」を掲げて理研を誘致し、それを機に、医療関連企業なども進出。そのエリアで新たな核となる推進棟の重要性を主張し、立ち上げから、市との折衝や予算計画に携わったのが笹井氏。
理研内部の運用委員会の委員も務めた。建物が「笹井ビル」と呼ばれるゆえんだ。
笹井氏は世界的科学者ながら、予算獲得で直接政府と交渉するなど、「政治家」的な一面も持ち合わせていた。
「笹井ビル」での研究を計画する研究者や企業も現れ始めたところに、論文問題が発生。
今年6月、理研の改革委員会はCDBの解体を提言、笹井氏らの辞任も求めた。
笹井ビルの今後が不透明になる中で、笹井氏が自ら命を絶った。
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アルファルファモザイク
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