2014/09/07

朝日社説、昨年10月に黒塗りの社説を掲載 「特定秘密で新聞がこうなる」と警告





(社説)秘密保護法案 首相動静も■■■か? 2013年10月30日



特定秘密保護法案をめぐり、こんな議論まで飛び出した。



小池百合子元防衛相が衆院特別委員会で、新聞の「首相動静」をやり玉に挙げた。



「毎日、何時何分に誰が入って何分に出たとか、必ず各紙に出ている。知る権利を超えているのではないか」



その意に沿うように、27日の首相動静の一部を黒塗りにしてみると――。



首相動静、■日



【午前】■時■分、東京・■■■■町の■■省。■分、■■自衛隊ヘリコプターで同所発。■■、■■■■■■■■■同行。

■分、東京・■■■■町の■■■■駐屯地着。



【午後】■時■分、■■方面総監部庁舎で■■■■■相、■■■■副大臣らと食事。■時■分、■■ヘリで同駐屯地発。

■分、■■空港着。



情報統制のもとで、あえて首相の動きを伝えようとすると、こうなってしまう。



小池氏は「日本は機密に対する感覚をほぼ失っている平和ボケの国だ」とも述べた。



そうだろうか。



菅官房長官はその後の記者会見で「各社が取材して公になっている首相の動向なので、特定秘密の要件にはあたらない」

と説明した。当然だ。



小池氏は第1次安倍内閣で、安全保障担当の首相補佐官に任命され、国家安全保障会議(日本版NSC)の創設を主導して

きた政治家である。情報公開を軽んじる考えを国会で公言するような人物が、NSC法案や秘密保護法案を進めているということか。



同じ安倍内閣で小池氏が経験した防衛相ポストは、秘密保護法案によれば、まさに特定秘密を指定する権限をもつ「行政機関の長」にあたる。



それを考えると、やはり秘密が際限なく増えていく懸念はぬぐえない。



一方、民主党政権の時代にも、秘密保全法制がらみの情報公開請求に対し、全面黒塗りの資料が公開されたことがある。



「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■」



こんな具合だ。



政治家や官僚は、だれのために働いているのか。原点から考え直してもらいたい。

たしかに首相動静は、他国の新聞ではあまり見ない欄だが、むしろ日本政府の透明性を誇るべきではないか。

いったん秘密保護法が成立すれば、何が特定秘密かもわからなくなる。

黒塗りの文書でさえ出てこないのである。



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アルファルファモザイク

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